個人型確定拠出年金(iDeCo)の3つの節税メリット【年金シリーズ中編】
それでは、今すぐiDeCoを始めたくなる3つのメリットを紹介します。
パッと見、何のことかイメージしにくいと思いますが、これすごくお得なんです。
iDeCoとは、一般のサラリーマンなら毎月¥5,000~¥23,000を積み立てていく制度なんですが、最大で年¥276,000の合計金額を所得から引くことができるんです。
もう少し分かりやすい例をあげましょう。
所得税の税率は以下のようになっています。
いわゆる「年収」が350万円とします。上の表で、税率が20%になります。
しかし、iDeCoを開始して毎月¥23,000積み立てをすると、¥276,000を年収から引く
ことができるので、350万円ー27万6000円=322万4000円。
税率が10%の枠に入るんです!
たとえ税率の枠が変わらないとしても、課税される所得から引くことができるのは非常に大きなメリットですよ。
積み立てして後からお金が戻ってくるのに、その積み立て分を税金として計算しなくて良いということですから!
これもイメージしにくいので、図で説明します。
楽天証券のiDeCo説明ページからの引用ですが、この図でいうと558万3293円の運用益の部分が、丸々税金がかかりませんということになるんです。
通常、こういった運用益には税率20.315%が課税されるので、まったく税金で引かれずにすむことは非常に大きなメリットですね。
積み立てた個人年金は、一括で受け取る方法・年金方法で受け取る方法の2種類あります。どちらの方法でも、一定額までは税金がかかりません。
一括方法なら「他の退職所得と合算して1,500万円まで非課税」。
年金方法なら「公的年金と合算して70万円まで非課税」となります。
以上3つがiDeCoの税制優遇であり、公的年金が将来なくなるかもしれないと少しでも考えている人は、是非始めるべき制度だと思っています。
ただ、あくまでも積み立て制度であり、むちゃくちゃ儲かる制度ではありません。
しかも、短い期間だけ積み立てても大した金額にならないので、できるだけ早期に始めることが最も大切です。
次回の記事で、iDeCoの始め方を書いていこうと思います。