調剤薬局が3つに分類される!入店する前から、高い・安いが分かるようになるかも?
病院で処方せんをもらった後、一体どこで薬をもらえば良いんだろう?という経験をしたことはありませんか?
実は薬局によって、同じ薬の内容でも値段が全然違ってくるんです。
でも現状では、パッと見た感じどこが高いのか?安いのか?全く分かりませんよね。
それが、2019年の「薬機法」という法律改定によって、外観に標識できるようになるかもしれません。
2019年1月13日、 厚生労働省にてまとめられた報告書の内容が判明しました。
具体的には、以下のように薬局が3つに分類されます。
1.高度専門型
2.地域密着型
3.それ以外
まだハッキリと分かりませんが、1→2→3の順に調剤報酬が下がる、つまり1が最も高い薬局で3が最も安い薬局になるでしょうか。
高度専門型は、いわゆる「特定機能病院」のような位置付けで、 一般の薬局はまず無理でしょう。
そうすると地域密着型を狙う薬局が増えそうです。
今回の報告書は地域密着型の内容がメインであり、 厚生労働省としてもここを目指して欲しいという狙いが読み取れますね。
ただ、今回の記事では算定要件が触れられていなかったのですが、地域密着型になるためのハードルはかなり高いです。
<地域密着型の要件(案)>
●プライバシーに配慮した相談スペース
●地域における休日夜間対応(輪番制)
●在宅訪問の実施
●麻薬調剤の対応
●入退院時の医療機関との情報共有等の連携体制
●無菌調剤設備(他の薬局との共同利用でも可)
●一定の研修を受講した薬剤師の配置
問題は赤字の部分でしょう。
とくに無菌調剤設備を構えている薬局は、どこの地域でも数えるくらいしかないはず。
(病院も共同利用に加えてくれればいいのに、 薬局での設置が義務っぽい)
地域で1軒設置すれば良いなら、規模の大きい薬局に設置し、みんなで設置費用を分担するか?
薬剤師の研修は、健康サポート薬局研修修了でしょうか。
いずれにしても、患者側からすると、そんな薬局の事情なんて関係ないので、
とにかくパッと見で高いか安いかが分かれば良いんです。
薬を受け取ってお金を払うタイミングで、実はここの薬局は高いんですと判明するよりは、入店する前から分かってた方がトラブルにならずに済みそうですね。