フロントエンド商品とは、「集客商品」で、バックエンド商品は「本命商品」です。買ってもらいやすい、集客商品を一度買ってもらい、価値を感じてもらった後に、利幅の大きい本命商品を紹介し買ってもらう、というマーケティング手法です。
仕事の意味とやりがいに気づかせてくれる寓話を、ストーリー仕立てにして、多くの人が共通して持つ仕事の悩みを取り上げた話。
いわゆる「成功物語」だが、大変ためになった。決して長い内容ではないが一気に読み、途中で胸が熱くなるのを感じた。
とくに次の5つの症状があれば、あなたは主人公と同じタイプですという流れ。
これら5点について、「秘法」という表現で解説し、それぞれの話の最後にレッスン形式で、自分の立場に置き換えて学べるように書かれている。非常に分かりやすい。
しかも、ただの教訓の羅列ではなく、石切り職人である一人の青年が成長していくストーリー仕立てのため感情移入がしやすく、飽きずに読み進めることができる。
最後の最後に、「バックエンド商品」が登場するのが驚き!
(バックエンド商品=本命商品、フロントエンド商品=集客商品です。)
フロントエンド商品とは、「集客商品」で、バックエンド商品は「本命商品」です。買ってもらいやすい、集客商品を一度買ってもらい、価値を感じてもらった後に、利幅の大きい本命商品を紹介し買ってもらう、というマーケティング手法です。
すっかり「教育」されている主人公が、バックエンド商品をオファーされて、価格も聞かずに「買います!」とのリアクションw
その後、価格を聞いて「高い・・・」と感じるも購入するという、実際のビジネスにも応用できる点があった。
本を読んで得られた教訓としては、仕事でやりがいを感じながら結果を出すためには、絶対に外せない3点セットがあり、それは簡単に言うと「どんな私」が「誰」に対して「何」をするかということ。
未熟、素人と考えている人には自信が感じられず、また、成長しようとする意識も生まれない。自分を専門家だと考えることで、仕事の集中力が高まり、仕事以外の時間にもスキルアップしようとする意識が生まれるのだ。
会社員である以上、最も重要な相手は会社である。頑張って働いているのに会社に評価されないというのは、会社のために働くという意識が欠如している。
これは社畜になるという意味ではなく、自分の「顧客」は誰か?という客観的な考え。
仕事を単なる「作業」と捉えると楽しくないばかりか苦痛に感じる。
でも、その作業がどういう結果につながっているのかを「広く」考えることで、大きな成果を出すことができる。
この著者の特徴として、成功のための学びを自分だけのものにせず、他者と分かち合うことで自分も大きな成功を手にするという哲学がある。
実際、本を読んでみて強く感じたのが、「アウトプット」を大事にするということ。「インプット」ばかりしていても頭でっかちになるだけだし、優越感に浸れるだけ。
他の人に自分が良いと思うこと、ためになる専門知識を伝えることで、みんながハッピー(このことをWin-Winという)になれる。
Win-Winの関係を意識して日頃の業務を行なっていくと、とても良い関係性を築くことができますよ。